今回は私が愛用している、とても便利なiPhoneアプリである「VBOX」について、その有用性と活用例を書き連ねていこうと思います。
スマートホームとショートカットアプリを連携させて使っている方におすすめしたいアプリなので、ぜひ見ていってください。
VBOXとは?
その名の通り、iPhoneに「グローバル変数」を持たせるという、ただそれだけの機能しかないアプリです。
iOSやMacで使用できる「ショートカット」アプリにはグローバル変数がないので、その惜しいと思っていた部分を補填してくれる拡張機能のようなアプリだと思って私は使っています。
なので、もちろん「ショートカット」アプリとの連携が可能です。
活用例
さて、ここで早速私のVBOXの画面を見ていただこうと思います。
無料版では2つのグローバル変数を持つことが可能ですが、見ていただいて分かる通り私は1つの変数に2つの値を持たせて使用しています。
一応この方法を使用すればオーバーフローとかがない限り無料でも相当な数の変数を作ることができると思うので、ある種裏技的な使い方になっているわけなのですが、このカラクリは簡単なもので、値を空白区切りで分割して必要な部分だけ取り出すだけです。
そして、これと「オートメーション」機能を組み合わせる事によって、私は毎朝5時に
- 自宅にいる判定
- カレンダーを参照した、今日が仕事のある日かの判定
- アラームがその日既に一度でも鳴ったことがあるか
をiPhoneに勝手に行ってもらって、このVBOXにそれを格納しています。
私は朝がとても弱いので、アラームの設定についてもワンタッチで任意の時間から7分おきに鳴るアラームを5つ作成するようにしており、
- アラームがその日初めて鳴ったものの場合のみ
- (iPhoneが)自宅にいて
- かつ今日が仕事の日なら
部屋の照明が点き、シーリングファンが回りだし、iPhoneから爆音で今日のニュースが流れ出すという、何としても起きなければならないという執念を感じるスマートホーム連携が開始されるわけです。
ちなみに起床1時間前にSwitchBotからAPIを使って気温を取得し、それ次第で冷暖房が自動で起動するオートメーションも組んでおり、そこでも自宅と稼働日の判定を活用しています。
アラームにしてもスマートホームにしても不便なもので、繰り返しの設定に祝日を除くことができないので、そういう休みの日にも執念の目覚ましが稼働してしまって朝から激怒した経験は、全スマートホームユーザーの方に理解していただけるものだと思っています。
というわけで、そんな悩みを解決する一助となるポテンシャルを秘めているのがVBOXというアプリなのです。
別に必要ないんじゃないの?
という疑問が湧いた方もいらっしゃるかもしれません。
自宅判定、稼働日判定については別に毎回ショートカットを動かして都度判定すればいいですからね。
都度判定のリスクは無くはないかもしれませんが、それでいいというのも分かります。
朝のアラームが一つで済む人なら、「いずれかのアラームが停止したとき」のオートメーションで済むので初回を判定する必要もありません。
なので、これをさらにちょっとだけ便利に使えるショートカットをここで配布してみます。
これは先程の私の例のように、一つの変数に2つ以上の値を持たせるときに役立ちます。
中身を見ていただければ分かると思いますが、簡単に使い方を解説してみると
- 「辞書」を作成
- 項目に「Name」「Index」をテキスト形式で追加
- 先程のリンクのショートカットを実行
- 変数内の必要な値のみ取得できる
というものです。
ちょっとだけ便利に使えるのはこの「Index」の値を99にしたときだけ変数の内容をAND回路の結果として出力できるようにしてあるところですね。
前提として変数内の値はスペース区切りのTrue/False(テキスト)でないといけませんが、例えば今回の「自宅、稼働日判定」の変数なんかではスマートホームの起動条件としてはどちらもTrueである場合のみとなるので、AND回路が活きるという感じですね。
なので、同じカテゴリの変数を1つにまとめておいて、すべてがTrueなら、という使い方を楽に指定できるようになります。
地味ですが使い勝手はいいと思います。
取得ができても設定ができないと使えないので、変数設定用のショートカットがこちら。
こちらは辞書の項目の3つ目に「Value」を追加するだけで指定の値を書き換えられるようにできています。
ちょっと便利だと思いませんか?
ただでさえ見づらく、コマンドの配置が面倒なショートカットアプリなので、少しでも可読性を上げたいが故の施策でもあると言えますね。
あとがき
今回はこんな感じでスマートホームがさらに便利にしてくれるアプリ「VBOX」を実際に使っている私の使用例を交えて紹介してみましたが、一度これを使ってしまうと連動して動くショートカットが楽に作れるようになるため、もう手放せなくなってしまうと思います。
意味が分からない人お断りみたいな記事になってしまいましたが、どうかこれを活用する人が増えてショートカットアプリのようにAppleが吸収して公式機能として展開してくれるようになればいいなと願いつつ、記事の締めとさせていただきます。